今年もやって参りました、全国13人待望の恒例企画（確認したら去年の当該記事の閲覧数が13回だったので。ただしその13回のうち、３回くらいは自分のような気もするけれど）。SEVENTEEN９月号、ＪＫ１万人アンケートの結果報告です。果たして今年のＪＫには、去年に比べてどのような数字の変化が訪れたのか。ここで発表される１万人の平均値が、その年の「ＪＫちゃん」というイデア的な、完全なるその少女の、パーソナルデータであると、そのように捉えて、その数字を慈しみたい。１個上の「2018ＪＫちゃん」、２個上の「2017ＪＫちゃん」に対して、今年の「2019ＪＫちゃん」は、どんな子なのかな。どんな体してんのかな。
まず身長。スリーサイズなどに対して身長って別にどうでもよくないか、と思いがちだが、あとから振り返ってみるとこれが意外と大事な要素なのだ。身長が提示された途端、このデータは単なる数値の羅列から、「ＪＫちゃん」の姿へと変移していく。
というわけで今年の身長は157.8センチ。2018が157.7、2017が157.9であり、要するにそんなに変わらない、とも言えるし、この0.1センチのことでこの３人は張り合ったりするのかな、なんてことを思うと微笑ましい気持ちになったりもする。
続いて体重。このデータももちろん愛しい。ＪＫの体重ということは、世の中に占めるＪＫの質量の割合ということに他ならない。だから多ければ多いほどいい。ちょっと多くて、コンプレックスにするくらいで、いろいろちょうどいいのだ。では結果はどうだったか。
48.0キロ、というのがその答えで、2018年が48.4、2017年が48.8なのだから、残念なことに続けて下がっている。世界からＪＫの割合は目減りしているのだ！ そもそもが少子高齢化で若者の数が少ないというのに、その上個々のＪＫの体重が減ってしまっては、もう未来はジリ貧じゃないか。哀しい。
続けてスリーサイズ。身長と体重は、純粋に生命体としての数値だったが、ここからははっきり言って、性的な数字だ。性的嗜好を充足させるための数値だ。だからこのデータに関しては、思いきり下賤なことを言ったって構わないのだ。だってそのための数字なのだから。
まずバスト。77.1センチ（77.7、79.6）。
ちなみに（）内のひとつ目が2018年、ふたつ目が2017年の数字である。
続いてウエスト。61.5センチ（61.4、62.0）。
最後にヒップ。81.5センチ（80.9、86.7）。
胸小尻大。キョウショウコウダイ、と読む。思わず四字熟語を作ってしまうくらい、胸が小さくなり、尻がでかくなっている。去年より体重は400グラム軽くなっているわけで、そのぶん胸が小さくなるのは当然だよね、と思いきや、その一方で尻はでかくなっているわけで、いったいなにが起っているんだ、とこちら陣営には混乱が発生する。ちょうど0.6センチ分、胸から尻に移動している。地殻変動、という言葉が脳裏をよぎる。同時に恥核変動、という文字も脳裏をよぎる。胸が尻で、尻が胸、胸もふたつ、尻もふたつ、人間は二足歩行になったことで目線の高さに尻がなくなったから代わりに乳房を膨らませたという説も脳裏をよぎり、僕の脳裏はもはやよぎられ放題で、もやもやと湧き立つよぎりやよぎり、夜霧よ今夜もありがとう状態だ。
そしてこの数値から導き出される帰結として、ブラのサイズは、去年までは１位がＢカップだったのに、今年はＡカップ（34.7％）がＢカップ（32.1％）を抜いた。おいおいおい！ ダメだろ！ もう言ってしまう。夜霧は晴れた。遠くまで見通せる清廉な空気を乳房で胸一杯に吸い込み、清々しい気持ちで僕は言う。ＪＫ、おっぱい小さくなんなよ！ おっぱいおっきくあれよ！ おっぱいのおっきなＪＫがいいよ！ 来年の2020ＪＫちゃんはこの流れを止めてくれよ！ 金メダルおっぱい頼むよ！
あとスカート丈のアンケートでは、全体の50.9％の子が「ジャストひざ丈」という答えで、またこれは去年のデータだが靴下はくるぶし丈が１位なわけで、なんか出てくるデータ出てくるデータが、あれっ？という感じだ。あれっ？ ＪＫ、なんかもしかしてだんだんモサくなってない？ 胸が小さくなるわ尻がでかくなるわスカートはひざ丈だわ、なんかどんどん時代に逆行しているような気がする。あるいは36歳の僕の時代観が古いのかもしれない（間違いなくそっち）。
そしてやっぱり最後はラブデータですよ。「Ｈしたことある？」の回答。４年前が6.3％。３年前が6.1％。２年前が6.6％。去年が6.3％。そして今年が…………6.1％。引っ張ったわりに、なんの変わり映えもない数字。毎年言っているが、もうこれは変動しない「結果」なんだと思う。ＪＫの非処女率は、だいたい6.3％。じゃあもうこれを記念碑として、来年から６月３日は非処女ＪＫの日としよう。非処女ＪＫに思いを馳せる日。そしてそれ以外の364日は処女ＪＫに思いを馳せる日々。
以上です。今年の報告を終わります。