パピロウヌーボ2018


プロ角マキコ(以下プロ角)「10年かあ……はぁ」
優香(以下優香)「どうしたんでやんすか、プロ角ねえさん。多迷期(2009年ノミネート)なんてついて」
プロ角「ああ優香。いやね、この企画が始まって、もう10年になるんだなあ、って感慨に耽ってたわけよ」
優香「この企画?」
プロ角「なによ、なんでそんなに不ピン(2012年ノミネート)なわけ? パピロウヌーボに決まってんでしょ。ほかに何があるって言うのよ。言っとくけどショムニは放送開始から今年で20年目なのよ」
優香「ショムニは知らんすけども。でもちょっと待ってください、プロ角姉さん。パピロウヌーボですけど、10年経ってないでやんすよ。2011年スタートなんで、今年で8年目でやんす」
プロ角「えっ?」
優香「なにと勘違いしてたんでやんすか? あ、あの一件ですか? バカ息子落書き事件でやんすか? でもあれは2012年のことでやんしたし……」
プロ角「…………」
優香「あ、年金未納の件でやんすか? でもあれは2004年のことでやんしたし……」
プロ角「…………」
優香「あ、家賃滞納の件でやんすか? でもあれは2012年のことでやんしたし……」
プロ角「それは私じゃないわよ! オセロよ! ゴチになりますのレギュラーで混同するんじゃないわよ!」
優香「わわっ、えろうすんまへん、ちょっと被る感じがあって……」
プロ角「って言うかあなたも元レギュラーじゃないのよ」
優香「そうなんでやんす。それで今年は漣さんの急逝を受けて、元レギュラーが次々にピンチヒッターで登場っつうことで、私も久しぶりに出演したんでやんすよ」
プロ角「見てたわよ! ピタリ賞でしょ! ふざけんじゃないわよ」
優香「プロ角ねえさんのところには話は来なかったんでやんすか」
プロ角「来ないわよ! 私とオセロには来ないわよ!」
優香「不思議でやんすね……」
プロ角「不思議じゃないわよ! 我ながら不思議じゃないわよ! 私が番組ディレクターだったらこのふたりはまず除外するわよ! あとセイン・カミュもなんかちょっとやめとくわよ」
優香「でもセイン・カミュは『西郷どん』に出てましたよ。それで久しぶり見たでやんす」
プロ角「まああなたやらしいわね、そうやってスルスルっと『西郷どん』の話題に持っていって、国父のことを持ち出そうとしてるわね」
優香「えっ、そんな。それは考えすぎでやんすよ。まあたしかに崇高、いい演技をしてたでやんすけども」
プロ角「うっさいわよ。うっさいでごわすわよ。どうでもいいのよ、そんなこと」
優香「だってプロ角ねえさんが10年とか言うから……」
プロ角「そうよ10年なのよ、今年で第10回なのよ」
優香「だからなにがでやんすか」
プロ角「えっと……」
?「それ、もしかしたらベストジーニストのことじゃないですか」
プロ角「えっ?」
優香「あ、あなたは……!」

   (CM)

?「それ、もしかしたらベストジーニストのことじゃないですか」
プロ角「えっ?」
優香「あ、あなたは……、尻!」
プロ角「なんなの、この尻は」
優香「まさか声がしたほうを振り返ったら尻があるとは思わなかったでやんす」
尻「それ、たぶんベストジーニストのことですよ」
プロ角「し、尻が喋ったわ」
優香「肛門から声が発せられてるんでやんすかね……?」
プロ角「ちょっと、だとしたら私たちはいま、屁を聴いているってこと? 嫌よ!」
優香「まさか今年のゲストがプライベートゾーンだとは……」
プロ角「ねえ優香、少し長めの棒を持ってきて」
優香「棒でいいんでやんすか? それよりもプロ角ねえさんの必殺技、悪質なタックルのほうが……」
尻「ちょっとちょっと、尻じゃありません。私です」
優香「あっ、尻の向こうから顔が」
プロ角「なに、この狂った登場の演出」
破々緒(以下破々緒)「破々緒です」
プロ角「…………」
優香「…………」
破々緒「そしてこれは破々緒ポーズです」
プロ角「…………」
優香「…………」
破々緒「どうかしましたか? 破々緒ですよ。破々緒ポーズですよ」
プロ角「聞こえてるわよ」
優香「聞こえてるでやんす」
破々緒「それじゃあどうしてそんな薄い反応なんですか」
プロ角「だって、ねえ」
優香「はい」
プロ角「あのね、破々緒だかプロッペッザッケローニ(2010年ノミネート)だか知らないけど」
破々緒「破々緒ですって」
プロ角「この番組、去年のゲストは破室奈美恵だったのよ」
破々緒「はい。知ってます」
プロ角「じゃあ解るでしょ」
破々緒「なにがですか?」
プロ角「落差よ! なんで去年が破室で今年が破々緒なのよ! 下がるにしたって下がりすぎじゃない。自覚ないわけ? それでしかもよく尻で登場したもんだわよ! どういう精神力してんの? あなたの精神力、オキシ(2015年ノミネート)レベルなんじゃないの」
優香「でもプロ角ねえさん……」
プロ角「なによ優香」
優香「これが在るべき形ってやつなのかもしれませんぞなもし」
プロ角「なによそれ」
優香「最初のほうのゲストを思い出すでやんす」
プロ角「最初のほうのゲスト? 2011年がパピ端ジェシカで、2012年がパピ端ジェシカ2013年がパピ端ジェシカで、2014年がMay P
破々緒「May P(笑)」
優香「もはや元が誰を指してるのか思い出すのに時間がかかるでやんす」
プロ角「2015年が破皮狼丸歩で、2016年がペッキー、そして2017年が破室……」
優香「でやんしょ」
プロ角「去年だけだわ。去年が本当にたまたま破室だっただけなんだわ……」
優香「そうなんでやんすよ」
プロ角「あ、あたしったら、去年が破室だったから、その前とかも、パピアナ・グランデとかレディ・パパとかが出てたような気がしてたけど……」
優香「違うでやんす。出ていたのはMay Pでやんす」
破々緒「May P(笑)」
優香「この番組は、そういう番組なんでやんすよ」
プロ角「……い、嫌よ! せっかく去年の破室で箔がついたのに、どうして今年あっさりとB級路線に戻しちゃうの? なんで? あたしの僕の中の杉村が悲鳴をあげてるわ。なんでがんばらなかったの。いけたじゃない、去年の破室の実績を笠に着て、パピラー・スウィフトとかピヨンセとかにオファーを出せばよかったじゃない」
優香「プロ角ねえさん、上げすぎでやんす。破室を過信しすぎでやんす」
プロ角「だからって! だからって、こんな……、こんなところまで下げなくたって……、たちまちだれかがないている(2014年ノミネート)わよ」
破々緒「…………」
優香「プロ角ねえさん。進は進だが、退も進である
プロ角「はっ……!」
破々緒「…………」
優香「男女共学の高校に通った人は、もう二度と人間に生まれ変わることはないのよ
プロ角「……優香」
破々緒「…………」
プロ角「そうね。あたし間違ってた。いつだって今がいちばんだって思わないとね。去年の破室のことはとびっきりのいい夢だったと捉えて、今年は地に足をつけて、破々緒で我慢しないとね。あたしたちの番組のゲストのレベルは、破々緒がいいところよね。破々緒ポーズとか、この世一ダサい(2017年ノミネートけど、くじけずがんばるわ」
優香「そうでやんすよ」
破々緒「…………」
プロ角「さ、気を取り直していくわよ。それでなに? 今年で10年がベストジーニストですって?」
破々緒「……そ、そうです。ベストジーニスト。プロ角さん、ご存知ですか? 今年、私が3年連続で選ばれて、殿堂入りした賞なんですけど」
プロ角「はあ? あんたなに言ってんの? ちょっとウィキペディア見てみなさいよ。1996年の受賞者は誰になってんのよ」
破々緒「えっ?」
優香「あっ、プロ角ねえさんでやんす! ねえさん、元受賞者でやんす!」
プロ角「ふんっ! 20年先輩の受賞者を捕まえて、なにが「ご存知ですか?」よ。失礼しちゃうわ」
破々緒「す、すみませんでした」
プロ角「なによ、口で謝ってもぜんぜん態度に示さないじゃない」
破々緒「いえ、このとおりです、すみませんでした」
プロ角「もっと頭を下げなさいよ。もっとよもっと」
破々緒「こ、こうですか?」
プロ角「もっとよ」
破々緒「こ、こう?」
プロ角「そうよ。それで後ろを向きなさいよ」
破々緒「こうですか?」
プロ角「…………」
破々緒「プロ角さん? どうして急に黙るんですか?」
プロ角「…………」
破々緒「プロ角さん? 優香さん?」
プロ角「し、尻が喋ったわ」
優香「肛門から声が発せられてるんでやんすかね……?」
プロ角「ちょっと、だとしたら私たちはいま、屁を聴いているってこと? 嫌よ!」
破々緒「…………ひ、ひどい」
?「ちょっとおふたりとも、破々緒ポーズがあんまりだからって、いじりすぎですよー」
プロ角「えっ?」
優香「あ、あなたは……!」

   (CM)

?「ちょっとおふたりとも、破々緒ポーズがあんまりだからって、いじりすぎですよー」
プロ角「えっ?」
優香「あ、あなたは……ハズキルーペの人!」
菊川ペイ(以下ペイ)「菊川ぺイです」
プロ角「ハズキルーペハズキルーペ!」
優香「ハズキルーペハズキルーペ!」
ペイ「菊川ペイです」
プロ角「ハズキルーペハズキルーペ!」
優香「ハズキルーペハズキルーペ!」
ペイ「…………」
プロ角「あっ、ちょうどここにいい椅子があるわ! 無風
優香「本当でやんす! 座って座って! 無風
破々緒「ちょっと、これは椅子じゃありません、破々緒ポーズをしている破々緒です」
プロ角「ほらほら、ここに置けばいいんでしょ。なに置くなに置く?」
優香「ハズキルーペはないでやんすから、ソフトバンクのスマホでやんすかね」
プロ角「カットトマトの並べ(2011年ノミネート)はどう?」
破々緒「生ものはやめてください!」
プロ角「じゃあ優香の乳冠(2016年ノミネート)は?」
優香「それも生ものやっちゅうねん」
プロ角「だけどもう崇高にさんざんいためつけられて、すっかり火が通ってるんじゃない?」
優香「ガハハ。(2013年ノミネート)
破々緒「…………」
ペイ「…………」
プロ角「じゃあいっそのことこれを乗せときましょ。上野の413球(2009年~2015年大賞)。それじゃあ座ってよ、ルーペ」
ペイ「菊川ペイです。ちなみに東大卒です」
プロ角「いいから。座って。それであのギャグやって」
ぺイ「は、はあ……」
優香「出ますぞ出ますぞ、あの2018年の傑作ギャグが……」
ペイ「じゃあ破々緒ちゃん、ちょっと失礼するわね」
破々緒「は、はい。光栄です。私もあのCMのファンだったので」
プロ角「ちょっと待って!」
優香「どうしたんでやんすか、プロ角ねえさん」
プロ角「…………」
破々緒「プロ角さん?」
プロ角「その前に大事なことがあったわ……」
ペイ「大事なこと? ブルーライトのカットですか?」
プロ角「違うわよ。大事なこと、それは……」
優香「それは……?」
プロ角「コマーシャル」
優香「ズコー(笑)」

   (CM)

ペイ「じゃあ本当にごめんね、いくわよ、破々緒ちゃん……」
破々緒「はい、どうぞ……」
プロ角「あ、もういいわ。いまCMで流れたから。あの新しいほう。もうホステスの尻を4連発で見たからもういいわ」
ペイ「えっ」
破々緒「ひ、ひどい……」
プロ角「それでなんなの、今年はこのB級尻ギャグコンビがゲストってわけ」
優香「そのようでやんすね」
プロ角「まさかB級尻ギャグつながりで来るとはね。こやつらの尻からは、なんかしらの人付き合いを強める成分でも出ているのかしら。だとしたらそれは屁よね」
優香「ふたりは友人なんでやんすか」
ペイ「あ、いえ……」
破々緒「初対面ですよね」
プロ角「あら。それならいい縁じゃない。友達になればいいわよ。このままじゃあなたたち、友だち0人・9月20日でしょ」
破々緒「いえ、別に……、モデル友達とか……」
ペイ「キャスター友達とか……」
プロ角「いいから。友達欲しいっていいなさいよ」
破々緒「は、はい。欲しいです」
ペイ「う、うん。破々緒ちゃん、ぜひ友達になりましょ」
プロ角「いらないのよ! そういうファッション友達が欲しい発言は!」
破々緒「…………」
ペイ「…………」
プロ角「友達ってそういうもんじゃないでしょ。爽子、友達って、気づいたらもうなってんの! 友達って、ROUND1に一緒に行くかどうかでしょ」
優香「いいでやんすね! ラウワンでセグウェイに乗りたいぞなもし」
プロ角「そうと決まれば早速繰り出すわよ」
ペイ「で、でもプロ角さん、ちょっと待ってください! 今年で10年目っていう話題はどうなったんですか?」
プロ角「ああそれ。それはもういいの。思い出したから」
優香「えっ、思い出したんでやんすか?」
破々緒「なんだったんですか?」
ペイ「思い出して世界が変わりましたか?」
プロ角「今年で10周年なのは……cozy ripple名言・流行語大賞よ!」
一同「あー!」
プロ角「じゃあみんなでやるわよ。せーの!」
一同「乳房が胸一杯(2016年~2018年大賞)、だーい好き」